飛行機の翼にあるライトの色が違う?ライトの種類は?

Photo by NTavia / Pixabay

こんにちは!

飛行機の翼の端についているライトとその他のライトについて紹介しますね。

空港に行ったりしたときに飛行機を見る機会があると思いますが、飛行機の翼端に点いているライトの色が違うことに気付かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もしそういう方!敏感ですね!!

飛行機にはどんな種類のライトがあるの?

ナビゲーションライト(ポジションライト)

左右の色が違うという翼端と尾部に付けられたものです。

決まりがあって、両翼端と航空機の尾部に設置されています。

色は、右側の主翼は「緑」(右舷灯)、左側の主翼は「赤」(左舷灯)、尾部は「白」(尾灯)、照射角度は両翼端に設置するものは「110度」、尾部は「140度」となっています。

飛行中、自機と相手機との位置関係や進行方向を瞬時に判断する必要があるので航空法でも定められています。
飛行している最中も、航空機同士が近い位置にいればパイロットさんはレーダーだけではなく、目視確認をしています。

アンチコリジョンライト(衝突防止灯)

飛行機が動き出す前に胴体の上と下で「ピカッピカッ」と赤色で点灯しているライトをご覧になったことはありますでしょうか。

あれは、「これから動くからねー」「動いているよー」という合図なんです。
これをアンチコリジョンライトと言い、長いので「アンチコ」なんて勝手に省略して使用しています。「これからこの飛行機が動くから、この飛行機の後ろの車両通行帯は横切らずに待とう!」「これから飛行機がプッシュバック(出発前に車で押してバックさせること)するなー」「自分が担当しているフライトが天気が悪くなかなか出発しないときに、このライトが点けば、あっ、あそこの滑走路の視界が上がってきたんだな」なんて判断しています。

ストロボライト

これは飛行中に点灯させておくもので、自分の機体の存在を知らせるためのものです。両翼端のナビゲーションライトの近くに設置されていることが多いです。
色は白色で最近製造されたものだとLEDに変更されていることが多く非常に見やすいです。

ランディングライト(着陸灯)

両翼の付け根当たりの前縁もしくは下部に設置、あるいは前輪の脚部に設置されている機種もあります。

白色で非常に光量もあり、30マイル(約48キロメートル)離れたところからでも視認できます。着陸のために進入する場合、高度10,000フィート(約3,000メートル)以下での点灯が義務付けられています。また高高度で接近する場合にも点灯させることがあるようです。

タキシーライト(地上滑走灯)

航空機が地上をタキシング(走行)する場合に点灯されます。
着陸灯と兼用されることもあります。

ちょっと話が逸れるので小さい字にします。

今は航空機が駐機(スポットイン)する場合に、自動的にあと何メートル、左か右かと誘導してくれるものもあるようですが、マーシャラー(航空機誘導員)が両手に蛍光オレンジのパドルもしくは両手に1本ずつ赤色のライトを持って航空機を誘導します。

基本的にはマーシャラーに対して正面に来るときに着陸灯も含めて消してくれるのですが、これが点いたままの場合…まぶしくてまぶしくて…。ここだけの話にしておいてくださいね。
高速度で進入するキャプテンや、慣れていないとゆっくりなキャプテン、一度停止したのに勝手に動き出すキャプテン→これは問題外です。すぐさま非常停止合図を送ります。
基本的にエンジンがシャットダウンされるまでチョークはかけませんが、マーシャラーだけでは飛行機の前輪の位置と停止位置が見えないので、チョークマンと呼ばれるチョークをかける人または整備士の合図と一緒に動きます。

各機種で停止位置が決められており、これを守らないと、PBBと呼ばれる搭乗橋、ボーディングブリッジなどの方が分かりやすいでしょうか、ターミナルと飛行機をつないでいる橋ですね、あれが付けられなかったりなど様々な影響が出ます。
コックピットからどの角度にしたらパドルが見えやすいのかなど、訓練のころはそんな努力もするんですよ(^^)/

ロゴ灯

垂直尾翼の航空会社のロゴを照らすもので、水平尾翼の左右上面にあります。

会社によって夜間でも点灯させていない会社もありますが、ほとんどの航空会社が点灯させています。

最後に

このように航空機には様々なライトの種類があります。
・ナビゲーションライト
・アンチコリジョンライト
・ストロボライト
・ランディングライト
・タクシーライト
・ロゴライト
以上6項目を非常に簡単に説明しました。

機体を近くで眺めることも少ないかと思います。オープンスポット(PBBではなく、バスで機体まで行き搭乗)のときでも機体後方に回って見ることはできないですもんね。

夜間飛行などでシェード(日よけ)が開いた状態で翼を見ると、何かが光っています。
私も初めて乗ったときは遠くの雷か?と思ったりしましたが、ストロボライトのことでした。

空港見学へいらっしゃった時など、ぜひ見てみてください!

それでは今日も読んでいただきありがとうございました!!

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